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文化財夢工房 設立趣旨

文化財夢工房 設立趣旨 我が国には、国民共有の財産とも言うべき貴重な文化財が数多く存在する。これらを適切に保存し、確実に未来へ継承していくことが重要であることは言うまでもなく、これまで、所有者及び国、地方公共団体が中心となって、文化財の保存と活用を推進してきた経緯がある。
しかしながら、近年の厳しい財政状況の中、国や地方公共団体の支援だけでは、文化財を適切に保存することが困難な状況にあるため、全国各地の文化財の保存が行われている現場では、ボランティア団体やNPO法人等の市民団体や企業等がその一躍を担っている状況も数多く見受けられる。
これらの団体はそのほとんどが小規模のものであり、支援活動を行う上で苦労されている点も多い。その原因として財政力の問題があるのはもちろんのこと、他の団体の活動に関する情報やそれらの情報に接する機会が欠如している点も見逃すことはできない。
これらの団体が相互に活動内容や状況に関する情報を共有し、連携・協力していくことができるようになれば、それぞれの団体の文化財に対する支援活動がより一層充実したものとなるものと思われる。また、これらの団体が中心となって、文化財所有者や個人等に協力を求めることにより、文化財支援の輪が広がっていくこととなる。
一方で、ともすれば経済偏重になりがちな現在の国民生活において、真に心豊かな、潤いのある生活を追い求める人々に対しては、もっと文化財の持つ魅力を伝えることが重要であり、それにより我が国の文化財を支援したいと思う人々が増加すれば、「国民みんなで文化財を守る」という気運が自然に沸き上がってくるものと思われる。
さらに、現代社会において、子供の健全育成は重要な課題の一つとなっているが、文化財を守るという気持ちの芽生えは、弱者に対するいたわりの心や自然等との共生に対する理解を育てるという効果を持っている。
以上のような状況のなかで、私たちは広く一般市民に対して、我が国の文化財の魅力と未来へ継承することの重要性を、訴え、伝えていきたい。また、全国各地で文化財に対する支援活動を行っている個人や団体等の連携・協力を促進するとともに、これらの団体に当法人の活動への参加を呼びかけていくことにより、文化財支援の輪を徐々に拡大し、多くの人々が文化財の保存と活用に積極的に参加する気運を醸成するための活動に取り組みたい。
そのためには、それら団体等の仲介役を果たすことが可能なしっかりとした法人格を持った団体であり、かつ外部からの束縛を受けずに、自由な活動が担保される市民レベルの団体である必要がある。このため、文化財の保存と活用に寄与することを目的として、特定非営利活動法人文化財夢工房を設立するものである。